イメージを連想

トーンを抑えた配色

色からの連想

そのチラシで扱う商品によって選ぶ色は違ってきます。 極端な例でいえばお仏壇や墓石、遺言書に関するチラシなら派手な色使いはおかしいですし、弁護士や税理士のチラシもふさわしくありません。 逆に若者向けの美容やメイクに関するチラシ、カラコンやまつ毛パーマ、 美容パックなどは明るいイメージを存分に使うべきです。 躍動的なイメージの商品なら鮮やかな色を選んでも違和感はありませんが、 上品なイメージの配色をする場合はどのような点に気をつければいいの でしょうか。 素材の色がまちまちな場合は写真と色味を揃えることが難しくなります。 そこで文字や枠、飾り罫などで使用する色相は彩度を抑えた色で統一し、 全体的に安定感を与るという方法があります。 このときは明度の低い色の使用は避けた方がよいでしょう。

インパクトは純色

人の目を引くチラシ、インパクトのあるチラシに仕上げるためには彩度の高い鮮やかな色を使うことが基本になります。 この彩度の高い色を純色といいます。 ただし純色どうしでも赤や紫などは暗めに感じ、黄色やピンクなどは明るく感じるという違いがあります。 これらの組み合わせを間違えると文字が読みづらくなってしまったり、 散漫な印象を与えてしまうことがあります。 彩度の高い色の組み合わせとして赤と緑を使った場合、お互いがお互いの色を 強調してしまうため文字と背景に使うとかえって目立ちません。 補色を組み合わせる場合は一方を暗めの色、もう一方を明るめの色に なるようなバランスを考えましょう。

組み合わせる色と面積

彩度の高い色同士を使う場合、同じ面積になるような組み合わせであれば どちらも引き立ち強い印象を与えます。 しかし文字と地色で使う場合は色の面積が一定にならないので、 色の選び方は難しくなります。 そんな時は文字を読みやすくするために彩度の高い色同士でも明度差のある 色を選んだり、小さく使う部分では色味よりも文字の可読性を優先するなどの 差をつけるといいでしょう。 また彩度の高い色がチラシ一面に散りばめられていると、全体的に視認性が 悪くなってしまいます。 使う色と配置する場所も考えてましょう。